車 保険

直ぐ全損になる車

最近は自動車事故で全損になるという話を聞くことが多くなりました。これには2つの要因があります。

一つ目は車が柔らかく作られるようになった事です。技術開発が進み、昔と比べると人体を守る為に車の構造が変わって来ました。以前は、簡単に壊れる事が無いような構造になっていたのですが、現在は衝撃を吸収して、人の命を守るような構造になっているのです。この為、比較的大きな事故でなくても車が大破したように潰れて部品が散乱している光景を見る事が増えた気がします。運転者が、外で電話している所を見るとそれ程のダメージを負っているとも思えないのです。次に、中古車の存在が挙げられます。中古車でも車両保険をかける事が出来ますが、保険会社が算定する車の価値以上に保証をする事は出来ません。自分の車が保険会社の車両保険で30万円とされると、それ以上の保険をかける事は出来ないのです。そして事故に遭い、自分の車の修理代が31万円となると全損扱いにされて30万円で打ち切られてしまうのです。これは、車両保険でも相手の対物賠償でも同様の扱いとなりますので、修理不能になってしまう可能性があるのです。つまり、同様の価値の車に買い換える事を勧められているのです。実際に、同程度の車が見つかれば良いですが、難しい場合も多く、結局はお金を追加して中古車を購入する事になるでしょう。自動車保険では、このように自動車の価値を独自に決めて、それ以上の補償をしない場合があるのです。古い中古車に乗っていると、事故の際に不利になる可能性があるので覚えておきましょう。

 

 

価格破壊

保険業界では、ネット専業保険の登場で価格破壊が進みました。


デフレ経済の影響もあり多くの人に支持されネット専業保険は拡大を続けていったのです。こうした流れの中で、従来の保険会社は厳しい経営をする事になりました。

統廃合で合理化を進め経営の安定化を図る保険会社が相次ぎました。しかし、合併する事で合理化は出来てもより巨大化していく保険会社はネット専業保険に価格面での勝負は敵いません。仕方なく人やサービスといった付加価値で勝負をする必要に迫られたのです。昔に比べると、従来の保険会社はかなりリストラや統廃合も進み経営が軽くなっている印象を受けます。以前の沢山あった保険会社の名前は聞かなくなった物や新しくなった物が沢山あり、普通の人にはどのようになっているのか把握するのも難しいでしょう。金融再編の流れから一連の金融業界の動きと一緒に動いてしまい、細かな情報は報道される事が少なかったのです。しかし、我々にとっては安い保険の登場は歓迎するべき事であり、選択肢が増える事は良い環境ともいえるでしょう。護送船団方式と揶揄された金融業界が正当な競争原理で市場を活性化する事は、資本主義の根本的な役目とも言えるのです。消費者には選択する権利がありますから、個人の判断で好きな自動車保険を選ぶ事が出来るのがまともな社会なのです。以前の自動車保険は横並びで、どこの保険会社にも違いはほとんどありませんでした。その時代に比べると、随分とまともになっていると思わずにはいられないのです。

値上げの理由

自動車保険の値上げの報道を最近は耳にする機会が多くなりました。これは、何故なのでしょうか。複数の原因があると思いますが、その可能性を考えてみます。まずは、任意保険の加入者の減少です。不景気が原因となり金銭的な余裕が減ってきた為、経費削減は一般庶民でも当たり前となりました。この為、保険等の万が一に備える物は現状で必要を感じない人が増えたと思います。そして、若者のクルマ離れが進んでいます。特に、都会に住む若者は公共交通手段が充実していて維持費の高い車を保つ必要を感じない人が増えています。自前の駐車スペースが無ければアパート代並みの駐車場を借りる必要があるので、休日の為だけに車を持つ必要性が薄くなってしまうのです。しかし、地方では移動手段の大部分を車が占めている現実があります。これは逆に高齢な運転者を増やす結果となり、判断能力は反射神経の衰えた高齢者の事故率の増加を招いています。保険会社の中には、高齢者に割増の保険料を適用する例からも現実問題として、高齢者の保険利用が増えている事を証明しています。また、景気低迷で新車の販売台数が落ち込んで中古車の販売打数が伸びています。中古車を購入すると車両保険に加入しない例も多く保険料が安くなる傾向が強くなります。


これは、保険会社にとって売上減を意味しますので、利益の低下に繋がるのです。こうした利益の減少や加入者の減少が直接的な保険料の値上げに繋がっているのは事実でしょう。しかし、格安な保険の存在もあり、値上げが単純に問題解決にならない事を保険会社も理解しています。これからの保険会社の経営は、厳しい道のりとなる事でしょう。